うさぴょん号発進せよ
地球は、ワープ圏外に位置する。
トヲルはそれが、ここからどれ程の距離なのかを正確には知らなかったが、ワープ圏内が約12光年前後なので、それ以上の距離だということは容易に分かる。
「地球?だって、あそこに住んでるのって、確か…」
「そうでち。君達が『守人』と呼んでいる、地球を監視している者達でち」
人類が地球を出るとき、そこを無人にするわけにはいかない、という案があった。
そこで各星から選抜した者―当然、人間の中からではあるが―を派遣し、守護しているのである。
「でも何だってオヤジ達は、そんなところへ?それに、本当に地球へ行ったのか?」
「これはあくまでも、ワープ着地地点から割り出された、推測にしかすぎないでちけどね。ちかち、船から送られてきたGPS信号の痕跡から考えると、そこへ向かったとしか思えないんでち」
「…あの、だったら…」
ここでトヲルが、おずおずと口を開いた。
トヲルはそれが、ここからどれ程の距離なのかを正確には知らなかったが、ワープ圏内が約12光年前後なので、それ以上の距離だということは容易に分かる。
「地球?だって、あそこに住んでるのって、確か…」
「そうでち。君達が『守人』と呼んでいる、地球を監視している者達でち」
人類が地球を出るとき、そこを無人にするわけにはいかない、という案があった。
そこで各星から選抜した者―当然、人間の中からではあるが―を派遣し、守護しているのである。
「でも何だってオヤジ達は、そんなところへ?それに、本当に地球へ行ったのか?」
「これはあくまでも、ワープ着地地点から割り出された、推測にしかすぎないでちけどね。ちかち、船から送られてきたGPS信号の痕跡から考えると、そこへ向かったとしか思えないんでち」
「…あの、だったら…」
ここでトヲルが、おずおずと口を開いた。