うさぴょん号発進せよ
男が続けて口を開く。
「これでやっと落ち着いて話が…」
「あっ、あのっ。ウチはホント、取られるようなものなんて、何もありませんからっ。
あ、でもでもっ、何か取りたいんだったら、何でも取っていってかまいませんよ!
だっ、だっ、だからっ、い、命だけは取らないで!」
トヲルは絨毯に顔を埋め、男の言葉を途中で遮り、悲鳴に近い金切り声で喚いた。
「だから、違うっつーのっ!話聞けって」
ゴッ!
鈍い音がトヲルの脳天を直撃した。
「いひゃっ」
情けない悲鳴を上げ、思わず頭を抱え込む。
それを横目で見ながら、男は何処から持ってきたのか小型の果物ナイフを弄びつつ、近くにあった椅子に勢いよく座った。そして、
「じゃあ、単刀直入に言うけど」
と、切り出した。
「あんたの両親は今、何処にいる?」
「これでやっと落ち着いて話が…」
「あっ、あのっ。ウチはホント、取られるようなものなんて、何もありませんからっ。
あ、でもでもっ、何か取りたいんだったら、何でも取っていってかまいませんよ!
だっ、だっ、だからっ、い、命だけは取らないで!」
トヲルは絨毯に顔を埋め、男の言葉を途中で遮り、悲鳴に近い金切り声で喚いた。
「だから、違うっつーのっ!話聞けって」
ゴッ!
鈍い音がトヲルの脳天を直撃した。
「いひゃっ」
情けない悲鳴を上げ、思わず頭を抱え込む。
それを横目で見ながら、男は何処から持ってきたのか小型の果物ナイフを弄びつつ、近くにあった椅子に勢いよく座った。そして、
「じゃあ、単刀直入に言うけど」
と、切り出した。
「あんたの両親は今、何処にいる?」