うさぴょん号発進せよ
気が付けば、いつの間に来たのだろうか。

先程コウヅキが投げ捨てた吸い殻を、巡回中の『ソウ太くん』が拾っているのが見える。

間もなくゴミを拾い終わった『ソウ太くん』は、微かなモーター音を響かせて、走り去っていった。

コウヅキはそれを見送った後で、持っていた煙草を再び銜え直し、帰路に就いたのだった。
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