うさぴょん号発進せよ
その間トヲルは、サーチライトを点けて辺りを見回し、現在の自分が置かれている状態を理解した。
周りの崖から針のように横に突き出ている岩盤の一つに、自分は俯せの状態で乗っていたのである。どうやら丁度、その上に落ちたようだ。
トヲルはその岩盤の先の方に引っ掛かっていたのだが、かなり不安定な状態だった。もしもまた大きな地震が起きたら、再び崩れ落ちる危険性もある。
そのまましがみつき思案しながら何気なく後ろを振り向くと、根元付近にいくにつれ、岩盤が太くなっていることに気付いた。
今いる場所より、そちらのほうが安定しているようにも見える。
トヲルは少し迷ったが、距離は短いので覚悟を決めて、移動することにした。
恐る恐るその方向へと後退していく。
と、足に何かが当たった。見るとそこは少し窪んだ場所で、地面には平らになっている部分があった。
人一人分くらいは座れそうなスペースが空いているので、注意深くそこへ移動する。
周りの崖から針のように横に突き出ている岩盤の一つに、自分は俯せの状態で乗っていたのである。どうやら丁度、その上に落ちたようだ。
トヲルはその岩盤の先の方に引っ掛かっていたのだが、かなり不安定な状態だった。もしもまた大きな地震が起きたら、再び崩れ落ちる危険性もある。
そのまましがみつき思案しながら何気なく後ろを振り向くと、根元付近にいくにつれ、岩盤が太くなっていることに気付いた。
今いる場所より、そちらのほうが安定しているようにも見える。
トヲルは少し迷ったが、距離は短いので覚悟を決めて、移動することにした。
恐る恐るその方向へと後退していく。
と、足に何かが当たった。見るとそこは少し窪んだ場所で、地面には平らになっている部分があった。
人一人分くらいは座れそうなスペースが空いているので、注意深くそこへ移動する。