うさぴょん号発進せよ
この腕輪には、通信中他人に相手の声が聞こえないよう、プログラムされていた。つまり、腕輪をしている本人にしか声は聞こえてこないのである。

その詳しい仕組みをトヲルはあまりよく知らなかったが、ヒトの両耳たぶにナノマシンを埋め込み、そのナノマシンと腕輪が連動して、本人にしか聞こえないようになっているらしい、ということくらいは知っていた。

事実、トヲルの耳にもそのナノマシンが埋め込まれているのである。
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