うさぴょん号発進せよ
第2節 異空間
ぽんぽんっと軽く音を立て、頭に何かが当たった。
顔を上げると目の前には、小首を傾げたペルギウスが立っていた。
「あ、あれ?…ペル?」
気が付き、トヲルはゆっくりと起き上がる。
いつの間にか揺れは収まっていた。床には書類や棚にあったはずのディスク等、船に固定されていなかった物が、あちこちに散乱している。
「僕、どうしたんだろう。ここ天国…じゃ、ないよね」
あの揺れでトヲルは完全に、船が落ちたと思っていたのだ。
《どうやら我らは、異界へ迷い込んでしまったようじゃな》
トヲルの肩の上が余程気に入っているのか、ペルギウスはまた当たり前のような顔をしながら乗ってきた。
「い…、いかい?」
ここで、窓の外が妙に明るいことに気が付く。
ガラスの向こう側は白かった。辺り一面白い世界で覆われていた。
明らかに先程までの宇宙空間などではない。
顔を上げると目の前には、小首を傾げたペルギウスが立っていた。
「あ、あれ?…ペル?」
気が付き、トヲルはゆっくりと起き上がる。
いつの間にか揺れは収まっていた。床には書類や棚にあったはずのディスク等、船に固定されていなかった物が、あちこちに散乱している。
「僕、どうしたんだろう。ここ天国…じゃ、ないよね」
あの揺れでトヲルは完全に、船が落ちたと思っていたのだ。
《どうやら我らは、異界へ迷い込んでしまったようじゃな》
トヲルの肩の上が余程気に入っているのか、ペルギウスはまた当たり前のような顔をしながら乗ってきた。
「い…、いかい?」
ここで、窓の外が妙に明るいことに気が付く。
ガラスの向こう側は白かった。辺り一面白い世界で覆われていた。
明らかに先程までの宇宙空間などではない。