うさぴょん号発進せよ
「原因はこれね。それにしてもこの船、よくこんな状態で大きな浮遊物にも衝突せず、無事でいられたわね」
感心したようなヴェイトの声で、トヲルは慌てて視線を戻した。
「何か分かったのか?」
「ええ。この付近一帯の空間には、非常に高密度な磁場を確認できるわ。所謂『磁気嵐』ってやつね」
「それが何だってんだ?」
「その影響で一部を除いて、通信機器類は殆ど使い物にならないのよ。私達だって、突然別空間へ飲み込まれて、身体がその急激な環境の変化に対応しきれずに、全員失神していたわけだしね」
「ちょっと待て。別空間って…」
「この航行記録を見る限り、間違いないわね。この場所は、私達がさっきまでいた宇宙とは違う、別次元の空間よ」
感心したようなヴェイトの声で、トヲルは慌てて視線を戻した。
「何か分かったのか?」
「ええ。この付近一帯の空間には、非常に高密度な磁場を確認できるわ。所謂『磁気嵐』ってやつね」
「それが何だってんだ?」
「その影響で一部を除いて、通信機器類は殆ど使い物にならないのよ。私達だって、突然別空間へ飲み込まれて、身体がその急激な環境の変化に対応しきれずに、全員失神していたわけだしね」
「ちょっと待て。別空間って…」
「この航行記録を見る限り、間違いないわね。この場所は、私達がさっきまでいた宇宙とは違う、別次元の空間よ」