うさぴょん号発進せよ
「磁空転位現象」
いつもの表情に戻ったセリシアが、ヴェイトの操作している画面を傍らで見詰めながら、ぽつりと小さく呟いた。
「〓↑∋※★△◎√≒¶…」
突然割って入るように、先程まで黙ってこちらの様子を窺っていた船長が、再び話し掛けてくる。しかし、やはり言葉が通じない。
それに気付いたヴェイトが船長の方へ近付いて行くと、なんと会話を始めたのである。
(ヴェイトって、人間の言葉だけじゃなくて、船長の星のも喋れるんだ)
船長と会話中のヴェイトを、トヲルは驚きながら見ていた。
暫く話し込んだ後に、ヴェイトがこちらへと戻って来た。
「取り敢えず、船長には大体説明しておいたわ」
「だったらこっちにも、早く分かるように説明してくれよ」
コウヅキは随分待たされたせいか、苛立った声を投げ掛ける。
それに対してヴェイトは、透き通るような長い銀髪を掻き上げると、深々と溜息を吐いた。
いつもの表情に戻ったセリシアが、ヴェイトの操作している画面を傍らで見詰めながら、ぽつりと小さく呟いた。
「〓↑∋※★△◎√≒¶…」
突然割って入るように、先程まで黙ってこちらの様子を窺っていた船長が、再び話し掛けてくる。しかし、やはり言葉が通じない。
それに気付いたヴェイトが船長の方へ近付いて行くと、なんと会話を始めたのである。
(ヴェイトって、人間の言葉だけじゃなくて、船長の星のも喋れるんだ)
船長と会話中のヴェイトを、トヲルは驚きながら見ていた。
暫く話し込んだ後に、ヴェイトがこちらへと戻って来た。
「取り敢えず、船長には大体説明しておいたわ」
「だったらこっちにも、早く分かるように説明してくれよ」
コウヅキは随分待たされたせいか、苛立った声を投げ掛ける。
それに対してヴェイトは、透き通るような長い銀髪を掻き上げると、深々と溜息を吐いた。