うさぴょん号発進せよ
第3節 脱出ルート
ヴェイトの顔色の変化には、コウヅキも気付いたようだった。
「おい、どうしたんだよ」
声を掛けたのだが、しかしヴェイトはそれには答えなかった。
「現在、どのくらいまでいっているのかしら?」
「56%」
「!56、もうそこまで。…お姉ちゃん、止まるまでには、あとどれくらいの時間?」
「6時間43分18秒」
3人はそのまま黙って、二人の会話を聞いていた。
続いて専門用語らしきものも飛び交い、トヲルには何を言っているのか全く理解できなかったが、真剣に何かを話し合っていることだけは分かった。
その会話には、第3者が入り込む隙はなかった。コウヅキもそれを察知したのか、それ以上は話し掛けることをしなかった。
「おい、どうしたんだよ」
声を掛けたのだが、しかしヴェイトはそれには答えなかった。
「現在、どのくらいまでいっているのかしら?」
「56%」
「!56、もうそこまで。…お姉ちゃん、止まるまでには、あとどれくらいの時間?」
「6時間43分18秒」
3人はそのまま黙って、二人の会話を聞いていた。
続いて専門用語らしきものも飛び交い、トヲルには何を言っているのか全く理解できなかったが、真剣に何かを話し合っていることだけは分かった。
その会話には、第3者が入り込む隙はなかった。コウヅキもそれを察知したのか、それ以上は話し掛けることをしなかった。