うさぴょん号発進せよ
それに気付いたビルホークは、

「ははは、なんだぼうず、知らなかったのか?あいつはこの船の副船長なんだぜ」

「えっ、そうだったの!?」

「でもトヲルが知らないのも無理ないよ。だってヴェイトが副船長の仕事をやっているところって、あたしだってあんまり見たことないんだもん」

「そりゃ普段は表立つような仕事なんて、そんなにないからな」

「けど、ヴェイトは船医もやっているわけだよね?その上でこの船の副船長もやってるなんて、やっぱり凄いや」

メグ族という種族が、人間よりも数倍ほど知能が高いらしいということは、トヲルでも知っている。しかしヴェイトの年齢がトヲルとさほど違わず、2〜3歳程年上なだけだと聞いていたから、素直に感心していた。
< 226 / 352 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop