うさぴょん号発進せよ
「駄目だ」

コウヅキは案の定、即座に反応した。

「なんでっ!?」

「ワープ圏内ならともかく、ここは圏外な上に、普通じゃない空間なんだぞ。危険だ」

「でもお兄ちゃんだって、あそこへ行くんでしょ?だったらあたしも…」

「お前には無理だ。まだ早い」

「あたし、もう子供じゃない。大丈夫だよ!」

だがコウヅキは「駄目だ」の一点張りだった。

「お兄ちゃんは、いつもそう。あたしだってお兄ちゃん達のお手伝いがしたいだけなのに、いつも反対ばかりして。
少しでもみんなの役に立ちたいのに…お父さんのことだって、あたしも助けに行きたいよ」

ミレイユはコウヅキに訴えていた。目には涙さえも浮かべている。
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