うさぴょん号発進せよ

第5節 救助へ

ヴェイトに命令される前から、自分が行かされるだろうことはなんとなく予測していたことだった。なんといってもこの船には、他に人材がいないのである。

「…というわけで、私のサポートは現地にある『探々くん』だけだから。
そこまでの移動はコウヅキ、あんたの腕に任せるわよ」

「ああ、わかっているさ」

3人は小型船の前で、簡単な打ち合わせをしていた。

ヴェイトの話では磁場の影響で、小型船のナビゲーションシステムも機能しないらしい。

唯一通信可能なのが、探索用ロボだというのである。

トヲルは二人の会話を傍らで聞きながら、先程の更衣室でのペルギウスとの遣り取りを思い出していた。
< 244 / 352 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop