うさぴょん号発進せよ
トヲルは向かってくる集団の異様な光景に、足が竦んで動けなかった。突然、胸に大きな穴を開けた死体が飛びかかってくる。
咄嗟に避けきれないと思い目を瞑った瞬間、今までトヲルの肩に乗っていたペルギウスが前に飛び出してきた。
バチッという音と共に、全身がスパークする。
ペルギウスの身体に触れた死体はその放電に包まれ、突然動きが止まった。
「トヲル、早く来いっ!!」
コウヅキの声で反射的に我に返り、トヲルは自分でも驚くような早さで、そこから離れることができた。
「おい、大丈夫か!?」
夢中で側に駆けてきたトヲルに、コウヅキは声を掛けた。
「う、うん。僕のほうは…でも…」
振り向き、集団に電撃を放っているペルギウスを見る。
今はペルギウスの電撃が壁のような役割でもしているのか、死体達はその向こうで藻掻いているだけで、こちらには来られないようだった。
「コイツらを動かしているのって…まさか、あの娘なのか!?」
壁際に寄り、集団から目を離さずにコウヅキは呟いた。
咄嗟に避けきれないと思い目を瞑った瞬間、今までトヲルの肩に乗っていたペルギウスが前に飛び出してきた。
バチッという音と共に、全身がスパークする。
ペルギウスの身体に触れた死体はその放電に包まれ、突然動きが止まった。
「トヲル、早く来いっ!!」
コウヅキの声で反射的に我に返り、トヲルは自分でも驚くような早さで、そこから離れることができた。
「おい、大丈夫か!?」
夢中で側に駆けてきたトヲルに、コウヅキは声を掛けた。
「う、うん。僕のほうは…でも…」
振り向き、集団に電撃を放っているペルギウスを見る。
今はペルギウスの電撃が壁のような役割でもしているのか、死体達はその向こうで藻掻いているだけで、こちらには来られないようだった。
「コイツらを動かしているのって…まさか、あの娘なのか!?」
壁際に寄り、集団から目を離さずにコウヅキは呟いた。