うさぴょん号発進せよ
「ぜってぇ、死なせねぇぞ。あいつを…あいつまで!」
ミレイユをエレベーターの中に避難させた後、コウヅキはトヲルを救い出すべく、後ろを振り向いたのだが。
突如、集団の中心付近から白い閃光が走った。
あまりの眩しさで目が眩み、思わず左腕で顔を覆う。
瞬間、凄まじい爆風も起きる。ガラスの破片もそれとともに飛び散ってきた。
コウヅキはミレイユを庇いながら、エレベーターを盾に避難した。
だが幸いにもコウヅキ達のいるエレベーター内は、爆風の中心からでは死角になるのか、直接風や破片が飛んでくることはなかった。
程なくして爆風は静かになった。
コウヅキはその間に服の袖を引きちぎり、応急処置として止血を手早く済ませていたが、そのまま身を起こし、状況を確かめようと警戒しながら顔を外に出す。
シュウシュウという空気の漏れるような音とともに煙が辺りに立ちこめ、周りが把握しにくい状況になっていた。
更に注意深く身を屈め、破片を避けながら四つん這いのままで、ゆっくりと表に這い出てくる。
と、手に何か堅い物が触れた。
ミレイユをエレベーターの中に避難させた後、コウヅキはトヲルを救い出すべく、後ろを振り向いたのだが。
突如、集団の中心付近から白い閃光が走った。
あまりの眩しさで目が眩み、思わず左腕で顔を覆う。
瞬間、凄まじい爆風も起きる。ガラスの破片もそれとともに飛び散ってきた。
コウヅキはミレイユを庇いながら、エレベーターを盾に避難した。
だが幸いにもコウヅキ達のいるエレベーター内は、爆風の中心からでは死角になるのか、直接風や破片が飛んでくることはなかった。
程なくして爆風は静かになった。
コウヅキはその間に服の袖を引きちぎり、応急処置として止血を手早く済ませていたが、そのまま身を起こし、状況を確かめようと警戒しながら顔を外に出す。
シュウシュウという空気の漏れるような音とともに煙が辺りに立ちこめ、周りが把握しにくい状況になっていた。
更に注意深く身を屈め、破片を避けながら四つん這いのままで、ゆっくりと表に這い出てくる。
と、手に何か堅い物が触れた。