うさぴょん号発進せよ
「おトモダチ、いなくなっちゃった」
天井で音がする。
「また、いなくなっちゃった」
コウヅキが上を見上げると、丁度その天井に亀裂が入るのを目撃した。
「なんで、いなくなっちゃうの?なんでアイのところから、消えちゃうの?」
亀裂が更に大きくなる。
「!…いじわる!」
その言葉を言った途端、アイの周りの『気』が、一段と広がるのを感じた。
「いじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわる…!!!」
アイが同じ単語を1つ言い終わる度に、天井、床、四方を取り囲んでいる壁から、徐々に亀裂が入っていた。そしてアイの黒い気は、一気に膨張したのである。
「なっ!?コイツは!」
素早く身の危険を察知し、転がるようにして再びエレベーターの中へと避難した。
部屋全体を覆い尽くすほどの激流が、そこにはあった。アイを中心としてそれは渦を巻き、地面に散らばっていた瓦礫の破片も空中へ浮き上がると、その中に飲み込まれていった。
離れているコウヅキにも感じ取ることが出来るほどの強い『気』。
殺気。
天井で音がする。
「また、いなくなっちゃった」
コウヅキが上を見上げると、丁度その天井に亀裂が入るのを目撃した。
「なんで、いなくなっちゃうの?なんでアイのところから、消えちゃうの?」
亀裂が更に大きくなる。
「!…いじわる!」
その言葉を言った途端、アイの周りの『気』が、一段と広がるのを感じた。
「いじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわるいじわる…!!!」
アイが同じ単語を1つ言い終わる度に、天井、床、四方を取り囲んでいる壁から、徐々に亀裂が入っていた。そしてアイの黒い気は、一気に膨張したのである。
「なっ!?コイツは!」
素早く身の危険を察知し、転がるようにして再びエレベーターの中へと避難した。
部屋全体を覆い尽くすほどの激流が、そこにはあった。アイを中心としてそれは渦を巻き、地面に散らばっていた瓦礫の破片も空中へ浮き上がると、その中に飲み込まれていった。
離れているコウヅキにも感じ取ることが出来るほどの強い『気』。
殺気。