うさぴょん号発進せよ
第6節 残されたモノ
船長はすぐにコウヅキに助け出され、無事(?)脱出できた。
「あー、苦しかったでち」
トヲルの足元付近のシーツ上に短い足で、ちょこんと立ち上がりながら言った。
「まったく、ドアが狭すぎて椅子が入れなかったでちよ」
船長はその上を無意味に徘徊しながら、また一人でぶつぶつと文句を言っている。
どうやらこの場所まで、操舵室にある自身愛用の『浮動式座椅子』で移動してきたらしい。しかし部屋の入口が思いのほか狭く、無理矢理入ろうとしたために挟まってしまったようだ。
いつもならエミリーを使い、移動しているところだったが、現在はゴードングループ傘下にある整備工場で、メンテナンス中だという。それが終了するまでは、あと2〜3日ほどかかるらしい。
本来なら外注へは出さずにビルホークのところで簡単にすませ、時間もここまではかからないはずなのだが、今回は特別だった。
これもヴェイトから聞いた話だったが、あの星での異変を察知したヴェイトが、即座にエミリーをトヲル達の元へ向かわせたのだという。
「あー、苦しかったでち」
トヲルの足元付近のシーツ上に短い足で、ちょこんと立ち上がりながら言った。
「まったく、ドアが狭すぎて椅子が入れなかったでちよ」
船長はその上を無意味に徘徊しながら、また一人でぶつぶつと文句を言っている。
どうやらこの場所まで、操舵室にある自身愛用の『浮動式座椅子』で移動してきたらしい。しかし部屋の入口が思いのほか狭く、無理矢理入ろうとしたために挟まってしまったようだ。
いつもならエミリーを使い、移動しているところだったが、現在はゴードングループ傘下にある整備工場で、メンテナンス中だという。それが終了するまでは、あと2〜3日ほどかかるらしい。
本来なら外注へは出さずにビルホークのところで簡単にすませ、時間もここまではかからないはずなのだが、今回は特別だった。
これもヴェイトから聞いた話だったが、あの星での異変を察知したヴェイトが、即座にエミリーをトヲル達の元へ向かわせたのだという。