うさぴょん号発進せよ
この船にはトヲル達が乗っていった小型船の他に、予備の船はなかった。だからといって母船であの星へ降りるのは、大変危険な行為である。
そのため、酸素供給もなしに船外で活動できる、アンドロイドのエミリーに行かせたのだ。エミリーに人数分の宇宙服を持たせ、救助へ寄越したのだという。
普段は船長の護衛などが主な任務のエミリーである。余程のことがない限り、生身のままで宇宙へ出ることなどない。
そのようなこともあり、最近の船長は特に機嫌が悪いという情報も、ヴェイトが教えてくれた。
「で、俺をわざわざここに呼んで、話ってなんだよ」
先程から、ずっと愚痴のような独り言をこぼしている船長に苛ついてきたのか、コウヅキは殺気を辺りに漂わせながら言った。
「あ?…あ、ああ、ちょうでちた」
ようやくそれに気付いた船長は、我に返る。
そのため、酸素供給もなしに船外で活動できる、アンドロイドのエミリーに行かせたのだ。エミリーに人数分の宇宙服を持たせ、救助へ寄越したのだという。
普段は船長の護衛などが主な任務のエミリーである。余程のことがない限り、生身のままで宇宙へ出ることなどない。
そのようなこともあり、最近の船長は特に機嫌が悪いという情報も、ヴェイトが教えてくれた。
「で、俺をわざわざここに呼んで、話ってなんだよ」
先程から、ずっと愚痴のような独り言をこぼしている船長に苛ついてきたのか、コウヅキは殺気を辺りに漂わせながら言った。
「あ?…あ、ああ、ちょうでちた」
ようやくそれに気付いた船長は、我に返る。