うさぴょん号発進せよ
「元々はオヤジの借金だ。俺もそれを返すために、今まで手伝ってきたんだしな。
たぶんミレイユもこの場にいたら、きっとそう言うと思うぜ」
「わかったでち。しょれに関ちては、君達の自由でちよ」
船長は腕を後ろ手に組みながら頷いた。
「もっともわたちとちても、今君達に出て行かれるのは、少々痛いところでちたからね。
社長なんか、現時点では人員を補充しゅる予定がない、なんて非道いこと言ってるでしゅち」
話している途中の船長の顔が、みるみる間に険しくなっていった。この船は余程人手が足りないのだろうか。
そんな船長に、トヲルは思い切って声を掛ける。
「あのー、僕の自由のほうは、どうなるんですか?」
「君には引き続き、この船で働いてもらうでちよ」
(やっぱり…)
予想通りである。再びトヲルは肩を落とした。
「だとしたらトヲル、お前がオヤジの代わりになるしかねぇよな」
「は?」
「お前には、これから俺の右腕として働いてもらうからな」
コウヅキから放たれる突然のその言葉に、トヲルは言葉を失った。
たぶんミレイユもこの場にいたら、きっとそう言うと思うぜ」
「わかったでち。しょれに関ちては、君達の自由でちよ」
船長は腕を後ろ手に組みながら頷いた。
「もっともわたちとちても、今君達に出て行かれるのは、少々痛いところでちたからね。
社長なんか、現時点では人員を補充しゅる予定がない、なんて非道いこと言ってるでしゅち」
話している途中の船長の顔が、みるみる間に険しくなっていった。この船は余程人手が足りないのだろうか。
そんな船長に、トヲルは思い切って声を掛ける。
「あのー、僕の自由のほうは、どうなるんですか?」
「君には引き続き、この船で働いてもらうでちよ」
(やっぱり…)
予想通りである。再びトヲルは肩を落とした。
「だとしたらトヲル、お前がオヤジの代わりになるしかねぇよな」
「は?」
「お前には、これから俺の右腕として働いてもらうからな」
コウヅキから放たれる突然のその言葉に、トヲルは言葉を失った。