うさぴょん号発進せよ
前を行くコウヅキは、背後で必死についてきているトヲルとは違い、涼しい顔で器用にヒトを避けつつ歩いている。
もっともトヲルの目にはそれが、逆に周りのヒト達のほうが、コウヅキを避けていくように見えていたのだが。
路地を抜けると、旧式のかなり古いビル群のある小径に入った。その周辺は先程までの大通りとは違い、殆ど人影はない。
コウヅキはその一角にある、周囲の建物と同様のオフィスビルに、何の躊躇いもなくドアを開けて入っていく。
玄関には小さなカウンターのみが置かれていて、かなり殺風景である。
その先には長い廊下が繋がっていた。その廊下を抜けると、突き当たりにまたドアがある。
その中に入っていくと、そこは大きな空間だった。
周りの壁に沿うように狭い床はあったが、中心は空洞になっている。手摺りからその下を見下ろせば、1階分くらい下の方に、1艘の船の頭が見えていた。
どうやらここは、宇宙船の格納庫のようだ。
もっともトヲルの目にはそれが、逆に周りのヒト達のほうが、コウヅキを避けていくように見えていたのだが。
路地を抜けると、旧式のかなり古いビル群のある小径に入った。その周辺は先程までの大通りとは違い、殆ど人影はない。
コウヅキはその一角にある、周囲の建物と同様のオフィスビルに、何の躊躇いもなくドアを開けて入っていく。
玄関には小さなカウンターのみが置かれていて、かなり殺風景である。
その先には長い廊下が繋がっていた。その廊下を抜けると、突き当たりにまたドアがある。
その中に入っていくと、そこは大きな空間だった。
周りの壁に沿うように狭い床はあったが、中心は空洞になっている。手摺りからその下を見下ろせば、1階分くらい下の方に、1艘の船の頭が見えていた。
どうやらここは、宇宙船の格納庫のようだ。