うさぴょん号発進せよ
ドスンッ!!

突然、かなり大きな物音がして、トヲルは飛び起きた。

ガスンッ!バスンッ!!

「な、な、なっ?」

再び音は続く。トヲルは突然のことで全く状況が把握できず、辺りを落ち着きなく見回した。

玄関の方から聞こえてくるようだ。ドアを叩いているような音である。

起きあがると覚束ない足取りで、真っ直ぐ吸い寄せられるように玄関へ行き、ドアを開ける。

見るとそこには一人の、年の頃なら20歳前後ほどの若い男が立っていた。
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