NOT inosent love

「湯本!あんた美術部じゃないでしょ。いつまでいるの?」




1人、明らかな部外者が美術部に居座っているのだ。


美術部の一人の先輩と仲が良いので、ずっと話していたりする。




先輩には強く言えず、湯本に遠まわしに、あるいは直球で言うけれど、毎日のようにやってくる。





彼も先生が拾ってきたような感じで、クラスから浮いている奴だったけど…





「もしかして湯本って奴、私らが引退する頃に美術部に入るかもね。可南子、大変になるね~」


という私と仲の良い先輩の言葉に、この先の美術部人生に不安がよぎった。
< 24 / 30 >

この作品をシェア

pagetop