NOT inosent love
「かな!今回、長瀬君と一緒に回れるかもしれないんでしょ?良かったじゃん!」
一緒に新幹線に載っている千鶴や真知に耳打ちされ、顔が火照る。
「何もする気ないし!長瀬君彼女いるからね」
「んー…」
座席をひっくり返し、
4人でお菓子をつまむ。
すると隣の元気な男子達が
「UNOしよーぜ!」
と声をかけてきた。
「やるー!」
暇していた私達はUNOに混ざり、計8人で通路を挟んですることになった。
通路側に座っていた私は、通路を挟んで隣に偶然座っていた湯本に、これでもかとカードを持たせるように仕向けた。
「ふふふ」
「まじ瀬戸田ありえねぇ!」
負けキャラな湯本は今回も大負け。
格好の笑いの的になった。
「あ、そういえば湯本と同じ班なんだよね。かわいそー」
と真知がニヤニヤしながらからかってきた。
「でしょー?」
と返しながらも、内心嬉しいとか思っている自分がいた。