NOT inosent love
「とりあえず、今日は帰ってから雪遊びできるじゃん!

宿題なんて明日から明日から!」


千鶴を励ましつつ、みんなで玄関へ降りた。






「かなちゃん!こっちこっち。

あとはまーくんだけだね」





緊急の下校のため、同じ方向の人たちと集団下校になる。





同じ班の子たちはおなじみの色とりどりの傘を差して待っていた。




白い息と白い雪がマッチして、綺麗だなと傘も差さずにつったっていると、あっという間に頭にうっすら雪が積もった。






「まーくん!」



1つ年下の元気な1年生、春香が元気よく傘を振り回す。




「ちょ、雪がかかる」




苦笑いしながら遅れて登場したまーくんこと岡野君は、私の近所に住む唯一のクラスメイトだった。





田舎で、地域も広く生徒も少ないため、近所にいる友達も限られてくる。



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