怖話
「いらっしゃいませ。」

トンッ、トンッ、トンッ。
今日は三つ。いい加減にしてほ

しい。僕は客だ、からかわれる

ような間柄ではない。

「いい加減にしてくれ。

ここ三日間わざわざ水を準備し

て、出しているがやめてくれ!

楽しくも何ともない。」

「はぁ。」

「はぁじゃないよ、やめろって

言ってるんだ。」

本当に苛々する。これからプレ

ゼンがあるのに。いつも以上に

緊張しているからゆっくりさせ

てほしい。

「とにかくその水引き上げてく

れ。」

「でも、お隣りの方・・・三名

様で・・・」

「分からない人だな、誰もいな

い。」


「もういい!!」

僕は席を立ち、勢いよく喫茶店

をあとにした。
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