怖話
トンネル内はクラクションがこ

だましている。こだまが途絶え

るとシーンとして何も起きない



「何も起きないよ、さぁUター

ンして帰ろう。」

「シッ!なんか聞こえる。」

正樹は耳をたてて集中している



「何にも聞こえない。」


「いや、後ろから。」

司が口を開いた。

三人は恐る恐る振り返ると、入

口付近に靄が掛かっていた。

その中に何か、人影のようなも

のが見える。
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