怖話
足音が聞こえた。ゆっくりこち

らに向かってくる。

「出た。」

「やばい、早く移動しないと。



「おい、走ってきてるぞ。司早

く車出せよ。」

司は俯いたまま。反応がない。

「おい、何やってるんだ。早く

出せよ。」

司はまだ反応がない。足元を見

たまま動かない。

「つかさ!いい加減にしろ!」

正樹が怒鳴った。車内はパニッ

ク、僕もどうしたらいいのか。

僕は司の足元が視界入った。何

かいる!


そこには血だらけの女がいた。

司のもも辺りを掴んでいる。
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