怖話
「先生すいませんでした。」

四人声を揃えて言ったが先生は

反応しない。

「あれっ、聞こえてない?」

「聞こえてなくったって間近に

いるんだぞ。」

僕たち小さな声で異様な雰囲気

について話した。先生の目線を

見ると自分達を見ていない。遠

くを見ているようだ。

「なんか気持ち悪いな、帰ろう

。」

「えっ。だって何も反応してな

いよ。」

「大丈夫だ、もう謝ったんだか

ら。どちらにしても罰は受ける

んだから。」

僕たち四人は恐る恐る先生の前

からスライドして自転車置場へ

向かった。
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