怖話
僕は家にいるような気がしてい

た。

「あぁ、大丈夫だよ。俺しか住

んでないから。うるさくしても

結構。」

「えっ、じゃあ本当の一人暮し

じゃん。」

「うん。」

不思議なアパートだ。三部屋あ

って一つしか使われていないの

か、相当人気ないのか。

「家賃は?」

「三万三千、安いだろ?」
「えっ!?安い、今時あるのか。」

「俺も安いから選んだんだよ。

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