怖話
忘れ物
「あ〜、疲れた。」

ベットに横になった。僕は慣れ

ない出張に疲れていた。よりに

よって東京から九州、六時間新

幹線。移動するだけ終わってし

まった。会社に入って二年目、

僕にとって初めての出張だ。それ

も遠い九州。上司は教育のひと

つだなんてもっともらしい事を

言っていたが、単に面倒くさい

出張を入社二年目の若造に任せ

ただけ。一番頼みやすいからだ

ろう。まあ宮仕えの僕は何も言

えない。
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