怖話
僕は数十秒間潜った状態でいた

が、ドアの下にあった指はどう

なったか。とても気になった。

恐る恐る布団を退けていく、顔

を出した。しかし、何だかおか

しい、ベットの右隣りにある窓

にいる。

「わぁ!」

窓の上の方から真っ赤な口紅、

真っ白な顔の女がこちら見てい

る。



「指輪はないですか?」

「指輪はないですか?」

「指輪はないですか?」


じーっと僕から目を離さない。
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