ちぇりー♪ロリポップ~双子愛~
side瑠稀亜
昨日も。また今日も。
あなたは私の事なんて少しも見てくれない。
私は・・・・あなたを諦めなければならないの?
私は一人で屋上にいた。
「瑠~稀亜~?」
「基耶くん・・・・」
あのときから少しだけ仲良くなった基耶くん。
相談に乗ってくれたりしてくれるんだけど・・・
「俺さ・・・あいつに怒鳴られちゃった」
「え・・・・・?」
少しだけ、悲しそうな基耶くん。
由夜が怒鳴るなんて・・・どうしたんだろう。
「お前も同じなのか、みたいなこと言われた」
「同じって・・・・?」
「兄妹の恋愛はあり得ないだろって言われたんじゃねぇの?誰かに」
「みんな言うんじゃないの・・・そんなこと」
「あいつにとって・・・『そんなこと』じゃ済まされないからな」
基耶くん心配してあげてるんだ・・・
私だって本当に叶わないって思ってるわけじゃない。
由夜が少しでも私に心が揺れてくれたのなら諦めたくなんてない。
由夜は・・・・どっちを選んでくれる・・?