ちぇりー♪ロリポップ~双子愛~
『あの・・・今すぐ来ていただくわけには・・・』
「行きます・・・今すぐ行きますッ」
『あの・・・ブチッ』
俺は無理矢理電話を切って走って病院に向かった。
心臓が弱いなんて、病に冒されていたなんて・・・
知らなかった。
俺はあいつの傍でいつも何をしていた・・・?
「っだぁぁぁぁ!!!!」
何で・・・今日に限ってあいつのこと一度も見てないんだよ。
あいつが寝てる姿なんて見たくない。
あいつが苦しんでる姿なんて見れない。
あいつが・・・・・・死んだら・・・・
「着いたッ・・・ハァハァ」
不安が胸をよぎる中、病院に着いた。
すると、一人の医者が俺のもとに近寄ってきた。
「あの、由里さんの兄妹の方ですか」
「あ・・・・はい・・・・」
「由里さん・・・とても危険な状態です。いま集中治療室で治療しております」
「何で・・・・いつから・・・」
「私、由里さんの担当医の沢村といいます」
担当医・・・・?
ってことは、いつもここに通ってたって事か・・・?