ちぇりー♪ロリポップ~双子愛~
side由夜
「・・・・・」
「どうしたんだよ?黙って」
「私・・・分からないの」
「あ・・・?」
由里は、深刻そうで不安そうで・・・
どこか泣きそうな顔で俺に言った。
「あなたが・・・誰なのか」
「は・・・・・・?」
俺はまったく意味が分からなかった。
それと同時に胸に鈍痛が走った。
なんっ・・・で・・・俺を分からない・・・?
「俺は・・お前の双子の・・」
「私には・・・家族はいない・・いないの」
「あ・・・?俺はお前の・・・」
「言われたの・・・お母さんに」
「ん・・・・?」
お母さんに言われたこと・・・?
俺が・・・知ってることか・・・?
「『お前は・・・お母さんの子じゃない』って」
涙を流しながら、由里は告げた。