知らない私
「お待たせっ…で、今日はどこ行くの???」












「今日はね〜ちょっと咲に見せたい物があるんだ♪」



勇人は案外普通に接してくれている。


私が深く考え過ぎなのかなぁ〜…。








「お〜い!!咲っ!!!どこ見てるの??笑

まさか見えない物が見える……霊感?!?!」







「はぁ?!?!バッカ!!違うよぉ〜。

ぷっ。」






あまりに勇人が間抜けな顔をしてみせるから、笑ってしまった。





あっ、

もしかすると私が昨日の事を気にしてるのに気が付いて、気を使って笑わせてくれたの??





勇人をいつの間にか見つめていた。






「そんな見つめたって何も出ないよっ♪笑

まっ、今日はカフェに行くからおごってやってもいいよ☆」







そう言って勇人はウィンク。


勇人って掴めないなぁ〜。




「へっ??見せたい物は??」






「行ってからのお楽しみっ☆」











私達は少し街中から離れた、ここら辺では有名なカフェへと入って行った。


席は、カウンターから離れた窓辺の奥。





「何でもいいよ。注文して。
僕は苺パフェとホットココアねっ☆」








うわぁ〜、甘党だ。なんかかわいい。









「…ぢゃあ〜、私はチーズケーキとコーヒーのブラック。」







注文し終えると、勇人は鞄の中をごそごそ、何かを探し始めた。





「ジャーン♪♪」




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