いぢわる彼女★2★



「目覚めたあ!
さて、銀そろそろ行こうか!」



Theマイペースだな…………。



ちなが外に出て初めて出した言葉は、








「帰る。」



今は真冬。


帰りたい気持ちは良くわかる。



でもそんなわけにはいかないだろう?



家に戻ろうとするちなをガシッと掴んで、


「今から学校行くか、今ここで俺にベロちゅーされんのどっち?」



「………………学校行く。」




実はベロちゅー期待してた俺。




やっぱそうだよなー………。


ちなは……………。




渋々歩くちな。


後ろからキャピキャピと女達の声がする。



「銀君、おはよ!
ちなちゃんもおはよ!」



「あ、さきちゃんおはよ!」


来た……………。

厄介な奴。


俺は一応頭下げといた。


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