スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*
「あたしがバカなせいで…」
「もう、桃ったら…
ちょっと待ってて。
ジュース買ってくるから」
そう言い放つと、
ひびきは教室から出て行った。
ほんと、自分自身に腹が立つ。
やりたいのに出来ない、
そんなちっぽけな人間のあたし。
「うぅ…泣きそうだよっ……」
「大丈夫だって、佐々木さん」
突然、あたしの頭の上から
聞き慣れない声が聞こえてきた。
そっと振り返る。
「野坂君っっ…………!!」
.