スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*



「そっそう――――!!

あたし、桃……!!」



『やっぱり桃か』








そう言って遼平さんは笑った。




なんであたしが遼平さんのケー番を知っているかは、何故か聞いてこなかった。










『でさ、なんか用?』



「へっ……?」



『だから、何か用があってかけたんじゃねーのか…?』



「そっそれは―――」








どうしよう、

困った。






この電話、もとはと言えばひびきがかけたんだし、


『声が聞きたい』とか
恥ずかしくて言えないし…。






あたしがあたふたしていると、

手からケータイの感触がなくなった。







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