スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*
「りっ…遼平さんっ……??」
俺の耳に、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
そっと振り返る。
「桃……」
桃は助手席のほうのドアの前に、
突っ立っていた。
俺は「乗れ」と合図を送る。
理解したらしい桃は、
ドアを開けて俺の隣に座った。
ちょこん、と座る桃はやっぱりかわいい。
俺はそんな桃の肩を掴むと、
俺のほうへ引き寄せた。
「きゃっ―――…」
桃の声を聞きながら、
俺はギャルのほうへと視線を送った。
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