スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*
それでも、泣いちゃったあたし。
遼平さんに抱きしめられたときは、本当にうれしかった。
無意識に、背中に手を回してしまった。
今思い出すだけでも、恥ずかしくなってくる。
誰もいないのに、咄嗟に顔を隠すあたし。
というか……
「本当に遼平さん、遅すぎでしょっ…」
心配になってくる。
それと同時に襲ってくるのは、
「……………っ」
なんだか、嫌な予感。
「まっ、まさかね…?」
そう口には出すけど、
―――バタンッ…!!
身体は、正直だった。
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