スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*



「どうしました?桃さん」





あたしの急ぎっぷりを見たのか、
佐倉さんがあたしに聞いてきた。


その言葉で我に帰る。










「佐倉さんっ……。

この家のキッチンってどこですか……っ??」



「厨房のことですか?」








あたしに、

「なんでそんなこと聞くのか?」

っていう目で。あたしのことを見てくる佐倉さん。




それでも、あたしは屈しなかった。










「連れてってください!!

あたしを、厨房ってところに!!」



「は…はい……。

分かりました………」








少々戸惑いながらも、

佐倉さんはあたしに返事をした。








.
< 298 / 380 >

この作品をシェア

pagetop