スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*
「……遼平さんっ!!!」
「ごめん桃。
勉強の邪魔だって分かってるけど。
一分でいいから、抱きしめてていいか…??」
戸惑うよな、桃。
でも、このままだと俺自身が壊れそうだった。
自分が自分でなくなりそうで。
大人げないな、俺。
もうすぐ25歳になるってのに。
こういう形でしか、自分を落ち着かすことが出来ないのだから。
「……一分、だけだよ……?」
そんな桃の声が聞こえて、
俺の背中に手が回された。
.