スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*
「なあ、桃」
「どしたのお兄ちゃん?」
パパに挨拶を終えたお兄ちゃんが、険しい顔をしながらあたしに近付いてきた。
「お兄ちゃん…?」
お兄ちゃんは黙ってあたしの手を引くと、和室から出て行こうと歩き出した。
…嫌なことが起きる予感がする。
こういう時の直感って、イヤな程に当たるから、困ったものだ。
「ね…ねえっ!!」
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