スタートライン -First☆Season- *秘密な恋は、俺様社長と?*



「お待たせ」



「お兄ちゃん早っ!」




ドアの音がすると共に、あたしは笑顔で振り向く。




「…って、ええええっ!!?」




有り得ない光景に、あたしは言葉を失ってしまった。


目の前には…スーツを着て、髪の毛も整えて、きちんとした格好のお兄ちゃんがいた。




「ご飯を食べに行くだけで、そんな格好するの!?」




あたしが驚いた表情で言うと、お兄ちゃんが溜め息をついた。




「…誰が、ご飯に連れてくって言った?」




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