天国からのプロポーズ
「もしもし?この携帯の持ち主とお知り合いの方ですか?」



あれ?



声が正樹じゃない?



美樹「そうですけど…貴方は誰ですか?正樹は?」



救急隊「わたしくは救急隊の者なんですが!携帯の持ち主さんが刺されまして今から東第一関東病院に向かっているところです」



刺された…?



救急隊「お手数ですが御家族の方に連絡してもらえると助かります」



美樹「はい!分かりました。私も急いで向います」



救急隊「すみませんが、この方のお名前は?」



美樹「正樹…鈴木正樹です」



電話を切ったのは良いけど正樹が刺されたって言っていたなぁ…



なんかの冗談でドッキリでも仕掛けてんのかな?



私は妊娠してんだから悪い冗談はヤメてもらいたいものよね。



もし病院着いてドッキリだったら関係者全員引っ張だいてやるんだから!



でも本当だったら…



いや!それは無いな!



普通に生きてる正樹が刺されるなんて事が有り得ないもん!



とりあえず東第一関東病院に向かった。



病院に着くと救急隊らしき人が救急口に居たので「すみません。もし間違いだったらすみませんが、さっき鈴木正樹って男性が運ばれましたか?」



救急隊「はい…もしかして先ほどの電話の方?」



美樹「そうです!じゃあ正樹は本当に運ばれたんですか?無事なんですか?」



救急隊「…私達も精一杯頑張ったんですが」



えっ!?



私は無我夢中で病室に走った。



病室に入るとそこにはベッドに眠る正樹が…



美樹「正樹…なに寝てるの?時計台に来ないでさ…」


正樹に触れてみたら冷たくなっている…
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