身長差15センチの関係
弓倉は高志が立つフロアの1段下で、高志の前に立つ。

これで高志と弓倉の身長差が埋まる。
が、正確には既に弓倉の方がやや高い。

「が、やはり3日というのは少々焦れたな」

そして、弓倉は高志と同じ床に立つ。
これで15センチの差。

出合ったときのまま。

「ここで私を待っていてくれたのか?」

「先生、なかなか上がって来ないから少し待ちくたびれました」

「すまんな、これがなかなか重くてな」

と、弓倉が手にするのは例の大型年表。

「また、これ持ち出したんですか?使わないのに」

高志は呆れた声で言った。

「失礼な物言いだ。今日は使ったぞ。次の君のクラスの授業にも携帯していくつもりだ」

「じゃあ、そのときはまた僕がここまで運ばされるんですか?」

「嫌か?」

「もうっ」
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