身長差15センチの関係

「先生は、僕のこと好きになってくれますか?」

「ああ」

「僕も先生のこと好きになっちゃいました」

「ああ」

弓倉は答える。

「だが、教師としての線は越えられない。それは分かるな」

出会った少年と、正しい距離をつくる為。

「はい」

頷く、高志。

半歩後ろに身を引いて、弓倉からそっと離れる。

無理な笑顔をつくって、弓倉を見上げた。

「僕と先生がそんなことになったら困っちゃいますからね」

「そうだな、とても大変なことになる」

「そうですね」

「だから、これが最後だ」

高志の笑顔。

そこから少しだけこぼれた雫を弓倉の指がふいて、

唇が、重なった。

「先生」
「うむ」

「煙草の味がします・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・(怒ッ)」
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