身長差15センチの関係
「退屈なら帰れ、その方が互いに気が休まる」

「互いにって、先生はそうかもしれないですけど」

「うむ」

「僕は、ちょっと寂しいです・・・・・・」

高志の拗ねに照れが混ざった。
上目使いで弓倉を見て誘う。

が、弓倉はつれない。

「ちょっとか。なら我慢できるな、我慢しろ」

「凄くですっ、すごくっ」

「うむ、それだけ想われて私の方は満足だ」

「僕はどうなるんです?」

「自力で処理しろ。いつか暇ができたらケアしてやる」

「せめて、『いつか』じゃなくて、『今度』って言ってください」

「今度、暇ができたらケアしてやる」

「えへっ」

実際には意味のない言葉の入れ替えだが、

弓倉が希望通りに言ってくれただけで高志は嬉しい。
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