身長差15センチの関係
弓倉は、身体に染み付いた動作でカップとコーヒーの素とフィルターをセット。

コーヒーメーカーのスイッチを入れる。

あとは待つだけ。

自動で沸いた湯が自動でフィルターの上に落ち、勝手にコーヒー色になって注がれる。

手間いらず。

なので、

また弓倉と高志は面と向かって話す時間ができてしまった。

とりあえず、弓倉は背筋を伸ばして高志との身長差を維持する。

「先生、やっぱりわざと上から僕を見ようとしてますよね?」

「そう感じるか?」

「とても」

「迷惑か?」

「あまり嬉しくは・・・・・・」
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