身長差15センチの関係
こんな機会。

頭に浮かんだ話題は、どんどん口にするべきかも。

「先生」

「なんだ?」

「先生の家ってどんなふうですか?」

「唐突だな」

弓倉は、箱ごと砂糖入れを出している。
さすがにそんなにも要らない。

「まあ、普通のアパートだ。ひとり暮らしには十分なスペースで、この部屋よりは住みやすいぞ」

「へえ、先生、ひとりなんですか」

「そうだ。両親は健在だが、ちょっと遠いところに住んでいる」

「そうですかぁ」

先生ひとりの家・・・・・・。
想像する高志。
なぜか、少し顔が熱くなった。
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