それからの物語~続・サッカーボールと先輩とアタシ~
屋上にて
午後の授業はいつも眠くなる。
今日も陽気がいいので、ヤバイかも。
さっきのヒロ先輩を思い出しながら、アタシはぼんやりしていた。
「阪下~。」
クラスの男子が近付いて来た。
「なあに?」
「呼んでるよ。」
彼の指差す先には、さっきまで一緒だった元先輩が立っていた。
「元先輩?」
駆け寄る。
「万桜ちゃん、あの…。」
落ち着かない様子の元先輩は、鼻や頭を触り続ける。
どうしたのかな?
そわそわしてる。
「あの…。」
そして思い切ったように顔を上げ、まっすぐにアタシを見た。
「ヒロが…ヤバイかも。先輩達と屋上に行ったよ!」
今日も陽気がいいので、ヤバイかも。
さっきのヒロ先輩を思い出しながら、アタシはぼんやりしていた。
「阪下~。」
クラスの男子が近付いて来た。
「なあに?」
「呼んでるよ。」
彼の指差す先には、さっきまで一緒だった元先輩が立っていた。
「元先輩?」
駆け寄る。
「万桜ちゃん、あの…。」
落ち着かない様子の元先輩は、鼻や頭を触り続ける。
どうしたのかな?
そわそわしてる。
「あの…。」
そして思い切ったように顔を上げ、まっすぐにアタシを見た。
「ヒロが…ヤバイかも。先輩達と屋上に行ったよ!」